絶望鬼ごっこ 設定資料

地獄に棲み、高い戦闘能力を有する生き物。
人間、特に子供の肉を好んで食す。

平安の頃はたびたび人里にあらわれ、人間を襲ったとされているが、ある時代を境に目撃談はなくなり、地上からいなくなったと言われている。
そのまま存在は忘れ去られ、現代では、昔の伝承などに言い伝えられるだけの、架空の生き物とされている。

鬼のランク

鬼の個体は、知能や戦闘能力の高さによって、ざっくりと以下の四段階にランク付けされている。
高位の鬼ほど知能が高く、食欲以外の欲望を抱えている。

下級鬼

もっとも弱く、危険度の低い鬼。
知能が低く、行動原理のほとんどは食欲による。

行動は単純で読みやすく、戦闘能力も鉤爪などの単純攻撃に限られる。
そのため、きちんと生態を知り武装さえすれば、人間でも十分に戦える。
ただし、数が多く群れることが多いため、大量湧きには注意が必要。

例:牛鬼、餓鬼、各種鬼昆虫など

中級鬼

ある程度の知能、戦闘能力を持った個体。
「企む」「命令に従う」といった知能があるので、より上位の鬼に指揮されたときなどは、非常に厄介な存在となる。
反面、中途半端に知能が高い個体は、行動が読みやすく、むしろ与し易いこともある。

戦闘能力・身体能力が高い個体が多いため、武装しても近距離に近づくのは危険。
鬼祓いの秘技以外で対抗するには、銃火器が必要になるだろう。

例:牛頭鬼、馬頭鬼、鬼グルミなど

上級鬼

人間と同等の知能、もしくは抜きんでた戦闘能力を持った個体。
人語を解してあやつり、人間の姿に擬態する者も多い。

固有の異能を持った個体が多く、高い知能と異能を合わせた独自の狩り方でもって人間を襲うことが多い。
反面、その知能ゆえに行動原理が単純な食欲からはずれている者も多く、必ずしも積極的に人間を襲うとは限らない。
鬼同士で集団を形成したり、一つのことにハマっていたり、個体によって性格差がでやすい。

対抗手段は鬼祓いの秘技のみ。持たない場合は逃げるしかない。

例:影鬼、叉鬼、狼頭鬼、青髭男爵、氷鬼兄弟、夜鬼など

色鬼

地獄でもっとも強力な数匹の鬼たちに与えられる名称。
『知能』『戦闘能力』『類まれな個性』のうち、突出したものを複数持っている。

人間以上の知能を持ち、戦闘能力も極めて高い。
鬼祓いの秘技も『滅』の札以外の効果は確認されていない。
見つかったら逃げる以外にないが、本気で追われたらまず逃げられない。

反面、その知能と能力ゆえに達観した個体が多く、上級鬼以上に行動原理が食欲にない。
どの鬼も独特の価値観やこだわりを持っており、それに沿って行動している。
そのため、その価値観が人間と衝突しない限りにおいては、危険度は低い…とも言える。

地獄における色鬼

色鬼の決め方に明確なルールはなく、地獄に棲むほかの鬼たちに、広く存在を認知されているかどうかで決まる。そのため自分で名乗りはじめた者もいれば、ほかの鬼たちから呼ばれるうちにそうなった者もいる。
しばしば色鬼の座をめぐって下剋上の争いが行われるため、必然的に戦闘能力が高い個体が座に残っている。

色鬼の中での序列はないが、ほかの鬼たちからの人気の高い低いはある。
黒がもっとも人気が高く、紫は変わり者扱いされている。(これは鬼の文化によるものだが、文化についてはまた別途)

上級鬼の中から、気の合う個体や能力を認めた個体に自身の色を冠し、側近のような位置に置くことがある。

例:黒鬼、紫鬼、赤鬼、青鬼など

鬼リスト

ざっくりとこんな感じ(19巻時点)
序列は多少前後するかも。

番外

上記のどこにも属さない鬼。
鬼なのかどうかすら不明。

例:時鬼(11巻)など

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